転んだとき、すぐに手を出さないでいる
メイッコは、遊び始めると止まりません。
部屋の中を行ったり来たりして、
楽しくなってくると、
だんだん動きも大きくなっていきます。
そんなとき、どてっと転ぶことがあります。
角にぶつけたわけでもなく、
大きな音がしたわけでもないときは、
私はすぐには手を出さないようにしています。
思わず体が前に出そうになりますが、
ぐっとこらえて、
「大丈夫!」と声をかけたり、
少し違うことを話しかけたりします。
転んだことに意識が向きすぎないように、
ただ、様子をよく見る。
そんな感じです。
そうするとメイッコは、
一瞬こちらを見てから、
ムクっと起き上がって、
何事もなかったかのように遊びを再開します。
横で見て覚えたこと
最初から、そうできたわけではありません。
姉が同じようにしているのを、
横で見ていて、
「あ、こういうふうにするんだ」と思いました。
転ぶたびに全部助けてあげることはできない。
この瞬間は、見ているだけにしよう。
そう思って、少しずつ同じようにするようになりました。
もちろん、例外もあります。
眠いときは、少し転んだだけでも
泣いてしまうので、
そのときは抱っこします。
本当にどこかにぶつけたときは、
冷やしたり、様子を見たり、ちゃんと手を出します。
だから、何もしないというより、
「今はどうするか」を判断している感じです。
「どてっ」と、もう一度
最近、そんな場面で思い出す絵本があります。
お気に入りの絵本の中に、
だるまさんがどてっと転ぶ場面が出てきます。
そのせいか、
メイッコが転んだときに
「どてっ」と声をかけると、
一度こちらを見てから、
もう一度わざと転ぶまねをすることがあります。
どてっ、と言いながら、
自分で体を倒してみせて、
またすぐ起き上がる。
転んだことが、
痛い出来事ではなく、
遊びの続きをする一つの動きみたいになっているのが、
少し不思議で、でも納得もします。
そばで見ている、という役割
私が手を出さなかったから、
というより、
ちゃんと見ていたから、
そうなったのかもしれない、と思うことがあります。
母親ではない私が
判断していいことと、
そうじゃないことの線は、
まだはっきりしていない部分もあります。
それでも、
転んだあとにもう一度やってみる
メイッコを見ていると、
ただそばにいて、
しっかり見ていることにも、
ちゃんと役割があるのかもしれない、
そんなふうに感じるようになりました。
今は、
それでいい気がしています。

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